第147回プリークネスステークスの出走停止処分について、ボブ・バファート調教師は今後の選択肢を検討しなければならないようです。メリーランド州競馬委員会（MRC）から騎乗停止を言い渡されたバファート調教師は、このレースに1頭も出走させることはないでしょう。
この出場停止処分は、長年にわたる多くの薬物使用違反の後、MRCが彼を競技から外すことを決定したために下されたものです。その中には、2021年のケンタッキーダービーを制したマンダルーンも含まれています。このレースで彼の馬に賭けることを熱望している人たちにとって、これは大きな意味を持ちます。
結局のところ、スポーツベット競馬はプリークネスステークスに大きな影響を及ぼしており、スポーツベット競馬に挑戦しようとする人にとって、期待できることがたくさんあることを意味しているのです。これまで以上に高額の賭け金が集まっているプリークネスステークスにおいて、この出走停止処分はバファートの三冠のチャンスにとって大きな打撃となります。
今回のMRCの決定は、すでに他の州が確認している同調教師がこれまでに犯してきた違反行為に基づいています。バファート調教師の馬にとっては、残りの競馬カレンダーにもっと大きな影響を与えることになります。
MRCの大きな決断でバファートへの見方が変わった
競馬ファンの多くは、バファート氏の激しい調教に好感を抱いています。彼は、業界で最も優秀な馬を連れてくるために素晴らしい仕事をしてきた調教師の一人として知られています。MRCからの発表では、Center for a Humane Economyの上級副社長であるMarty Irby氏の意向で行動を起こすことを選択した、とされています。
「ボブ・バファート氏はケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスのいずれにも出走できず、三冠どころかその3レースのどれにも勝てない可能性がある」と、Irby氏は話し、「（この決定は）トム・ブレイディをスーパーボウルから出場停止にするようなものだ」としています。
Irby氏のグループは、以前からバファート氏への出走停止要請について動いており、正義が果たされたことを喜んでいます。州の委員会による罰則に加え、バファート調教師の馬は三冠の残りレース、場合によっては他のレースでも通年禁止になる可能性があります。
三冠の他の2レースの競馬場は、すでに少なくとも2年間の出走停止を課すことを選択しています。それがもし法的な訴訟を通過することがあれば、長い目で見ればバファート氏の調教師としてのキャリアにとって大きな打撃となるでしょう。
「（彼の馬の）2022年の出走を阻止するつもりです。しかし、少なくともダービー、そして2023年のベルモントでも、彼がどの馬も走らせないようにする可能性が本当に高い」とIrby氏は語っています。
バファート氏には馬への薬物使用が批判されている
レース当日の薬物やドラッグの使用を50州すべてで違法とする連邦法案が、昨年2020年12月に署名されました。バファート氏は、調教の際やレース当日にも、大小問わず馬にこれらの薬物を使用することで知られています。
Irby氏は、バファート氏はすでに馬に薬物を使用した失敗から学ぶべきであると考えています。特に最近、2021年のケンタッキーダービー（バファート氏の調教した馬が優勝）に関する情報が明るみに出ているだけに、これは大きな発言です。
「薬物が使用された可能性のある三冠レースは、これが最後だったはずです」とIrby氏は話し、「しかし、2021年のケンタッキーダービーで、最初にゴールしたボブ・バファートの馬が、痛みを隠すために使われる可能性のある薬物であるベタメタゾンの陽性反応が出たことの影響を今、私たちは目の当たりにしているのです」としています。
彼の調教してきた馬の一部（名馬メディーナスピリットを含む）の薬物違反の結果、バファート氏はすでにケンタッキー競馬委員会から受けた90日間の停職処分からの緊急救済申し立ても棄却されています。
今後、プリークネスステークスでスポーツベット競馬を試みる人は、バファート氏の馬とは別の選択を行う必要があることは間違いないでしょう。バファート氏の馬がいなくなったことは、競馬の賭け方にとって大きな意味を持つようです。